代々木公園

代々木公園は渋谷区にある東京ドーム11個分の広さからなる都立公園です。
東京都内23区内にある都立公園の中では4番目に広い公園だそうで、道路を挟んだA地区は森林公園、B地区には競技場・野外ステージなどが設備されています。
昭和40年代、東京選手村跡地に代々木公園が誕生し、隣接している明治神宮の自然林と合わせると、東京ドーム27個分に及ぶ森になりました。
皆さんは代々木公園の名前の由来をご存知でしょうか?
実は、明治神宮の東門付近にあった縦の木の大木から“代々の木”となり、それを正式名に変えて「代々木公園」と名付けられたといわれています。
代々木公園として正式に開園されたのは昭和46年。
それまでの代々木公園の歴史を簡単に纏めると、江戸初期まで遡ります。
当時、代々木公園あたりに井伊直弼の下屋敷を含めた様々な屋敷がありました。
ですが、この下屋敷周辺は田畑ばかりの百姓地だったそうで、現在の自然林豊かな森ではありませんでした。
その後、陸軍代々木練兵場から米軍の駐留軍家族の居住地であるワシントンハイツとなりました。
そして東京オリンピックの選手村、ぞの後、その跡地を開拓し現在の代々木公園の姿となってきたのです。
代々木公園では、明治43年に日本で初めて日本人が乗った飛行機が飛んだ場所としても有名です。
代々木公園内を歩けば、そのときの記念碑やオリンピックに関する碑が残されているのがわかります。
週末には家族連れからカップルまで、たくさんの人で賑わう代々木公園。
中央広場と呼ばれる代々木公園の真ん中にある広大な草地広場では、レジャーシートを広げた上で昼寝を楽しむ人々の姿もあります。
寝転がってみると、ここが東京という都心だということを忘れてしまいそうになるほど、空がとても綺麗に見えます。
秋にはケヤキ並木と呼ばれる並木道で散策をしたり、道端で語らっているお年寄りの姿も多く見られます。
展望デッキは人工的なペデストリアンデッキと呼ばれる高架式遊歩道を用いており、この展望デッキを通り代々木公園内に入ることができます。
また、代々木公園には学童の方々も団体で利用することが多いのですが、そんな方々のために六角休憩舎・三本きのこ休憩舎・白の休憩舎と呼ばれる休憩所が設けられています。
この休憩所は、団体で利用される方々の拠点として活用できます。
そして代々木公園にはサイクリングコースも設備されています。
このサイクリングコースでは、自転車の貸し出しを有料で行っており、種類は子供用から大人用、そしてタンデムと呼ばれる二人乗り自転車から選ぶことが出来ます。
この他にも、代々木公園サービスセンターにて登録をすると、ドッグランやスポーツ施設の利用なども可能となります。
特にドッグランでは、ペットの体重に合わせてエリアが異なっており、超小型犬エリア、小・中型犬エリア、中・大型犬エリアの3つに分割されています。
用途に合わせて多種多様なエリアや施設が備えられている代々木公園には、売店やレストランもあります。
イベント会場・野外ステージ近くには、軽食からガッツリ系のお食事やドリンクまでメニューが豊富に揃えられています。
ドッグラン近くには屋根つきの休憩スペースが隣接された売店があり、犬用グッズも販売しています。
その他、パークス代々木原宿門では、マフィンやスコーン、クッキーなどのお菓子類から、カフェで頼むようなカフェオレや抹茶オレなどのドリンクもあります。
各エリアごとで売店・レストランが近くにあるのは、とても便利ですね。
また平成2年5月に、高さ15〜30mに渡る大小3つの噴水や水回廊が備わっている水景施設が完成しました。
この水景施設の完成により、代々木公園は“水と緑に囲まれた公園”として生まれ変わったのです。