原宿・表参道

竹下通り

竹下通りは、東京渋谷区にある商店街通りです。
原宿駅から明治通りにかけて全長350メートル程ある緩やかな下り道で、その道中に若者向けのファッション・雑貨などの多くの店が連なっています。
この竹下通り商店街の歴史は1977年(昭和52年)から発足し、クレープ専門店「カフェ・クレープ1号店」が開店したことで、竹下通りでクレープを食べることが若者の間で定番となりました。
1987年(昭和62年)には多くのタレントショップが開店し、竹下通りはタレントショップのメッカとしても人気が出ます。
そして、1990年代からゴシック・ロリータ(通称ゴスロリ)やパンクなどのサブカルチャー文化が盛り上がっていき、コアな若者たちから絶大な支持を受けるようになります。
様々なファッション文化の中心地である竹下通りでは、独特の個性的なファッションが生まれ、確立していったのです。
その中のひとつが、有名な「竹の子族」と呼ばれた独特の衣装でステップダンスを踊る若者の集団です。
1980年代、まだ原宿の代々木公園横で歩行者天国が設けられていた頃、その路上でラジカセを囲みながらディスコサウンドに合わせて若者たちが踊っていました。
当時、竹の子族として活動していたのは首都圏の中高生たち。
彼らはチームごとに特色の衣装で参加していました。その衣装は主に原色と大きな柄物の生地で、アラビアンナイトに出てきそうなシルエットで注目を集めました。
竹の子族という言葉の由来ですが、竹下通りにある『ブティック竹の子』が、その発祥の店として有名です。
竹の子族に参加していた若者が、この『ブティック竹の子』で衣装を購入していたことで、他の竹の子族のメンバーたちににも広く普及されていったそうです。
今でも平成竹の子族の会と称したパーティーが開かれているそうです。
竹下通りでは、このように時代の流行に沿ったファッション・ブティックが今でも多くあります。
原宿・竹下通りから生まれたファッションリーダーで歌手活動もしている、きゃりーぱみゅぱみゅさんも独自の奇抜なファッションで有名です。
若者たちから多くの人気を得ている竹下通りですが、若者たちの流行は早々に移り変わるもの。
数年で入れ替わってしまうお店も多いのだとか。
それでも竹下通り商店街が誕生した当初から続く老舗も残っています。
まさに“今を生きる若者たち”を象徴する通りですね。